ヒーロー誕生

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真夜中の温泉街でカーチェス

K軍曹尾行車を捲いた マイクの無残な格好に唖然! 祖父は、午後から温泉に戻り、桧原家や好意で協力してくれる旅館に挨拶し、今回の事故なのか、事件なのか分からないが、長引いていることを報告した。 被害者は米軍の将校だが、公にできない事情があるようで、捜索隊の兵隊は不穏なグループで編成されているので、関わらない方が良いようにと伝えた。 その足で、コタンに回りもう一晩救援を依頼した。夕闇が迫ったころK軍曹から電話が入り、「今、登別の海岸から温泉の方にカーブして、200メートル位入った、お店の脇に車を入れて、尾行車をチェックしています」公衆電話が目立つところにあるので、尾行車の確認をして10分くらい経ったので電話したと言う。
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松浦さんのファインプレー

マツウラさん得意の会話で難敵のオペレーターを説き伏せた 「みなさま出しゃばって申し訳ありません」と、頭を下げた。 みんなは、唖然とした顔で松浦さんを眺めていたが、先生は 「君に、このような特技が有ったとは~宝の持ち腐れだな」と、感心していた。「あまりしゃべる機会はありませんが、中学から高校でも近所のアメリカ人のお家族と親しく、奥さんのスクールで学んでいたので、しゃべるのは何とかなります」と、少し照れた。 マイクは驚いた顔で 「ありがとうございます、あの交換手を、ねじ伏せるなんてすご技ですね~」と、感心していた。5分もしないうちにベルが鳴ったので、今度は先生が受話器をとって、松浦さんに渡した。松浦さんは、相手の話しぶりで 「ジェームス?]
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モーニングサービス後の作戦会議

早朝サービスの出前 ホッカホッカのモーニングだ こんな朝早くなんだろうと、松浦さんと健太は顔を身わせて、動けない。 こんな辺鄙で、さみしい原生林の端っこの診療所に何が届いたのだろうと、不安だった。 すると外で 「あぁもう届けてくれたのか~」と、祖父の声がして、続いて先生の声がして 「何を頼んだの?」と、近づく足音。 松浦さんが、ドアのカギを外し外側に開くと、旅館の半纏を着た2人が、岡持ちを両手に下げて待っていた。 そういえば、祖父がカルルスの皆さんに協力を頼んだらしいが、早速届けてくれたようだ。 松浦さんが、 「大変失礼しました、すぐ開けることが出来ずに申し訳ございません」と謝った。 「そうですよねっ、当り前ですよ、こんな朝っぱら
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深夜の森を変なお神輿が静かに進む

手作り担架で、いざ出陣 原生林の密行 「マイクさん、出発だよっ」と、声をかけたが返事はない。 返事をしないのは、予測していたが一応試してみたのだ。30分くらい前に、移動中に声を出さないようにと、睡眠薬を飲んで貰ったのだ。根曲り竹の担架に毛布を敷き、ベットの毛布の4隅を持ち上げ手作り担架に静かに移した。回廊の中は、担架の幅ぎりぎりだが2人で持ち、静かに進んだ。 祖父は、洞窟内を点検し貴重品や秘密なものは、いつもの場所から移動して戸締りをしながら最後に出てきた。 鉱山の道路に出るまでは、担架の下に肩掛けベルトを回し、4人で持ち上げ前方を2人の若者が邪魔な根曲り竹やブッシュを横に開いて、祖父と健司は後を警戒しながら進んだ。
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凶悪な捜索隊と遭遇寸前!難を逃れる

捜索隊と遭遇せず全員帰還 洞窟で2回目のディナー 担架もほぼ完成、後は担ぎ棒を取り付けるだけに仕上がった。本体を2人で持ち上げ洞窟の回廊を移動を試していた。岩壁の割れ目から顔を出すと、祖父たち食事運搬班が戻り、経過報告をする。担架が洞窟の回廊の幅ぎりぎりで、外のに出るまで担架本体に乗ってもらい、担ぎ棒は外の出てから取付ることを検討していた。待っていた健太が、ランプを点けたがトンネルの入り口付近は暗くて、足元も見えない。「健太、ランプを2つ増やしてくれよ」と、指示した。健太が、ランプに火をともしてから、「外に出て明かりが漏れていないか、確認してくれないか」と、近くの若者に指示した。飛び出した若者が、「右側の岩壁の穴から漏れています」