ヒーロー誕生

ヒーロー誕生

負傷の将校を背に乗せ藪の中を匍匐前進

オヤジの家は秘密ー怪我人の救出 オヤジの家は秘密だが、祖父は許してくれるだろう。大人の怪我人を薮の中を運ぶか目をつぶって考えた。 「ここから近いですが、狭いところを通りますが大丈夫ですか?」と言ったが、マイクに聞いても返事の仕様が無いのは分っているが、聞いてみた。とにかく可なりきついことになりそうだ。「歩くことは無理なので、僕の背中に乗るようにしてください」と、言いながら両手を地面についた。マイクが何か気づいたようでモゾモゾと小さなカバンを探って皮の手袋を出した。「さっきは、自分がパニックになり手袋のこと忘れていました、これを使ってください」と、渡した。 「少し大きいかもしれないですね』笑っていたが、少しどころではなくかなり大きい。
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根曲がりの原生林でマイクと遭遇

桧原さんの申し出 現在の境遇と将来についてじっくり話し合った。祖父も、祖母と娘の千代を失くし気落ちしていたが、健太の将来が心配で、桧原さんの申しでにホットした。二人は桧原夫妻を交 祖父は、さみしそうな顔と、重荷を下ろした安ど感で複雑な顔だが、笑顔が戻った。祖父はひとつだけ条件を出して、原生林の散策には健太を連れて行く事だった。「オヤジの家」の存在は重大な秘密を健太に継承し、この秘密も重大事だ。桧原夫妻は、いつも山菜を土産に帰ってくるので大賛成だった 桧原さんが道場 父の死亡事故から5年くらい過ぎ、健太も来年から登別温泉の中学校にゆくことになる。両親や祖母を亡くして気落ちしている健太を、桧原さんが道場に誘い稽古を付けてくれた。