柏木院長が即興の脚本家デビュー!


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柏木院長即興の脚本

ウエル少佐も納得のストリートが完成

「じゃ~思いついたところで話して置きますと≪オロフレ峠のカーブで崩落事故!瀕死の軍人地元住民と遭遇、山深い山小屋に収容、裂傷の治療はできたが、左足が骨折しているため動かせず、3日目に住民1人でカルルス温泉に、救助要請に来て事故と怪我人の事が明らかに。住民とアイヌ族の若者たちの救出作業に協力し、病院に収容したが所属や氏名の記憶喪失で加療中だった≫と、こんな具合でどうですか?」

ウエル大佐が
「お見事ですね、落ち着いたらお礼方々お伺いいたします。有難うございます、大尉に代わります」

院長も、マイクに受話器を渡した。ジェームス大尉は
「マイク、ギブスを外すころまでお世話になった方がいいようだな、院長先生のストーリーを、公式に記録としたいが、前に話した谷沢千治さんと打合せ、略式で良いので明日K軍曹に渡してくれ」と、中隊長も前向きになって来た。

「分かりました、私の記憶が回復したころに、公表するストーリーですから大事な公文書ですね」と、まだ傷病人を装っていたが、中隊長は
「もう十分、記憶は回復しているよ、皆さんによろしく伝えてくれ』と、笑いながら切った。

(白ぼたん)

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マイクが電話を切ると、院長先生が、
「記憶の件はどうでもいいが、公表のタイミングはもう少し検討の余地があるなあー」と、立ち上がった。

「そうだ、総務部長に任せ調整して貰おう、彼ならうまくやってくれるだろう」と、つぶやきながら和田先生に
「和田先生、一緒にランチに行きませんか?」と、2人連れだって出て行った。

マイクは、昨夜から注射や投薬・湿布が変わり体調も良くなったようで、自分で上半身を起こせるようになった。健太が
「もう、お話は終わりましたか?」と、部屋を覗くと、
「あー、終わったよ、しばらくここに入院するようになったよ」と、マイクは少し複雑な顔で、笑顔がない。

カラカラとランチのワゴンが入ってきた。
「今日は、スパゲティーとハムエッグにサラダにコーヒー付きですよ」と、松浦さんが完全にウエィーター気取りで、サイドテーブルに配膳している。
マイクは、昨日までは、松浦さんや健太が付き添いながら食事したが、自分で食べれるように
なったので、嬉しそうである。
マイクと健太が話しながら食べていると、食べ始めて5分くらいで松浦さんが病室に食器の回収に来て
「まだ食べていないの?のろまなのね~」と、笑っている。

マイクが
「のろまって、なんですか?」と、聞くので、健太が
「食べ方が遅いと、言っているのです」と、口をもぐもぐさせながら説明する。
「な~んだ、今届いたんだから仕方ないですね」と、健太に同意を求めた。
「そうですね」と、言いながら健太は食べることに集中している。
「まあ仕方ないわね、少し遅らせましょう、これが最後の検査だから良いか」と、もどった。

「こんな上等な病室だったのかー」と、言いながら祖父は驚いたような顔で入ってきた。
「一般の人と会わないような、配慮だそうです」と、マイクが返事し
「千治さん、ゆうべ曹長たちが拘束され、狙われることはなくなりました」
「それは良かった、それではここで治療を続けても問題ないですね」と、今後の展開も承知しているようだ。

「はい、明日証拠のジープを引き取りに来ますのねで、千治さん又お願いします」と、頭を下げ
「わかりました、和田先生の越冬作戦は消えたね」と、笑いながら
「カルルスのみんなにも、早く知らせて安心させたいですね」と、髭面の祖父が目を細める。「健太君にも、学校に戻って貰えるので安心しました」と、マイクもホットしたようだ。
「健太は、このままの方が楽しかったのだろうが・・・」と、祖父も冗談言いながら肩の荷が下りて、緊張の日々から解放された。

養父桧原さんが見舞いに

週2回の見舞いもOK

マイクが、整形外科の処置室でギブスを巻いてもらっているころ、病室に桧原さんが役場の支所に来たついでとかで寄った。

祖父が、今晩挨拶に伺う予定だったが、お話ししておきますと、前置きして、米軍内のトラブルは収まりつつあり、マイクはここで治療することになった。健太も明日から、登校できるので安心してください。

「女房も、健太がいなくて寂しそうでしたが、喜ぶでしょう』と、笑った。

マイクが、松浦さんの押す車いすで、左足を投げ出した格好で戻ってきた。松浦さんがそばについているが、手を貸さずに片足で回転しながら、尻からベットに移動して座った。

「マイクさん上手です、できるだけ両手をつかい、車いすを足代わりにして下さい」と指示しながら、ごゆっくりとあいさつして、出て行った。

祖父が、マイクを桧原さんに紹介し、
「マイク・サタケと言います、健太君のおかげで命拾いしました、あそこで会わなかったら今頃は、ヒグマの餌食になっていたでしょう、健太君の勇気と、丈夫な体のおかげです、有難うございます」と頭を下げた。

はっきりした日本語の挨拶で、驚いた顔をしていたが、元警官の養父は切り替えも早く、
「桧原昭二と言います、健太は私が育てた訳でなく、この千治さんの影響で利発で丈夫な子供になりました、こちらも助かっています」と、養父も頭を下げた。

養父も、制服組なので話が合い、雑談が進んだ。マイクが入院することになったので、祖父と健太も引き上げることにして、看護室に挨拶に行くと、丁度和田先生が立ち寄り、マイクの入院が続くことをお願いしていた。桧原さんが帰るので、3人乗れますかと聞くと大丈夫という事で、お世話になる事にした。

マイクの部屋に、帰るからとあいさつすると、少しさみしそうな顔で
「健太君、時々遊びに来てください」と、誘った。

健太が祖父と桧原さんの顔を見比べると、2人でうなずき
「仕方ないな、2人は親友だからなあ~」と、許してくれた。

「毎日は、難しいかもしれないが週に2-3回ならいいか~」と、養父が承諾した。

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