モーニングサービス後の作戦会議

ヒーロー誕生

早朝サービスの出前

ホッカホッカのモーニングだ

こんな朝早くなんだろうと、松浦さんと健太は顔を身わせて、動けない。
こんな辺鄙で、さみしい原生林の端っこの診療所に何が届いたのだろうと、不安だった。
すると外で
「あぁもう届けてくれたのか~」と、祖父の声がして、続いて先生の声がして
「何を頼んだの?」と、近づく足音。
松浦さんが、ドアのカギを外し外側に開くと、旅館の半纏を着た2人が、岡持ちを両手に下げて待っていた。
そういえば、祖父がカルルスの皆さんに協力を頼んだらしいが、早速届けてくれたようだ。

松浦さんが、
「大変失礼しました、すぐ開けることが出来ずに申し訳ございません」と謝った。
「そうですよねっ、当り前ですよ、こんな朝っぱらから電話もせずこちらこそ失礼しました』と、逆に謝られた。先生が
「不審者に間違われたか~」と、笑い出した。

(ソメイヨシノ)

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マイクさまさまのランチもリザーブ

和田先生もご機嫌だ!

みんなも声を出して笑いながら、旅館の人が、
「昼は何時頃がいいですか?」と、聞くので、先生が
「ランチもあるのか?」
「マイク様々だな~今年は、マイクと一緒に冬籠りをするか~」と、先生がご機嫌だ。祖父が、
「適当な時間でいいです、ただ夜は6人ほど増えるのでよろしく」と、頭を下げた。

「一つだけ聞きたいのですが、良いですか?」
「はい,分かることならと」と、中年の番頭さん。
「実は、後で説明しますが捜索隊みたいな人たちを見かけませんか?」と聞いた。

「はいっ、昨日は夕方までオロフレ街道や、鉱山の作業用道路にも車で走りまわっていましたよ、何かあったんですかね」と、聞くので
「何が、あったのかはわかりませんが、関わらない方がいいですよ」と、言葉を濁した。
「はい、分かりました、有難うございました」と、丁寧に礼を言いながら帰った。

松浦さんは、モーニングサービスを食堂のテーブルに並べ、マイク用にコーヒーやサンドイッチを小分けにして、トレイにのせてる
「助かったわー」と、漏らす松浦さんが、
「食事は、当然自炊を覚悟してきたのに~上げ膳据え膳なんてここは天国ですね」と、先生の顔を見た。先生も、
「実は相談を受けた時、食事が真っ先に心配になったんだが、千治さんが手回し良く手配してくれるたので、安心したよ。」
「でもモーニングサービスまであるなんて、ここに永住しようかな」と、笑い出した。
食事が終わり、マイクの処置も終わり、ベットを移動し居間兼食堂に全員が集合。

作戦会議を始める

マイクの事故の事情が微妙

マイクは、昨夜からの投薬や注射で熱も下がり、元気が出てきたようだ。先生が、本院の副院長が受け入れ体制が整ったので、今日の日中に移動して欲しいと言っていることを繰り返した。

マイクは、上半身が動ける可動式のベットに寄りかかりながら、自分の考えを話し始めた。全く自分の過失に近い今回に事故で、関係のない皆さんに親身になって治療をして貰うのは、心苦しい限りで、このまま甘えて居ていいのか真剣に考えてきました。

ただ、自分の所属する部隊の関係と、日本の政治事情から安易に事故を公開できない。部隊の上司と相談したいことが有ります。マイクの嵌った事故が不可解なので、密かに原因究明と首謀者の拘束を考えています。と、話し

「これから、こちらの事情を部隊の上司に相談して、決めたいのですが良いですか」と言うと、松浦さんが電話のコード延ばしながら、持ってきていた。先生が

「こちらは、ほとんど好意でやっているので、政治がらみの事案は院長に任せるから、うまくいく方法を決めましょう」

「すみません、勝手なことを言いまして・・・」とダイヤルをまわし始めた。直通ではないようで、交換手と話しているが名乗れず、一生懸命言いまわしている。マイクは、自分の名前を名乗れず、電話オペレーターとやり取りしている。

マツウラさんの特技発揮

難敵のオペレーターを説き伏せた

その時、松浦さんが、手を伸ばしマイクから受話器を受け取り
「ハロー マイネームイズ ケイコ・マツウラ」と名乗り

「私は病院のナースです、患者はアメリカ人の負傷者で記憶喪失のようです、米陸軍の戦闘服を着用し、全身に負傷をおっており、やっと喋れる状態になったのです。要領を得ないのは記憶が定かでないからだと思います、自分の名前が思い出せず覚えている名前を書いてもらったのですが、ジェームス・ケントさんと言う方おりますか?」

「ジェームス・ケントさんに何か指示された記憶にあるようなので、ケントさんをコールしたのです、繋いで頂けば何か分かるかも知れないので、お願いします」と、流ちょうな英語で話した。相手の交換手も納得したのか、内線に接続したようでベルの音がなっているようだ。

松浦さんが受話器を持ち、誰か出たようだ。ケントさんが別のオフィに行ったので、戻ったらコールしますと言ったらしいが、松浦さんは引き下がらず、至急ジェームスさんに伝える大事な件があるので、折り返し電話をかけるよう要請し、電話を切った。