フレンドリーなキャンプ初日

健太の留学

親近感漂う山口さん(*⌒-⌒*)

気を抜いたら厳しそう(>_<)

千歳の一日目も終わるころ、宿舎の管理官に紹介され同じオフイスで、山口さんに会った。

制服の様なカーキ色だが、階級章が無くヘヤーは短髪で男性と勘違いした。
メタルフレームのメガネで、先生の雰囲気だが話してみると日本語で地元の人のような話し方に、ホッとした。

「桧原君は,正二先生の御子息だってねえ~」と、親し気なに話しかけて来た。
「エッ アッツ 桧原健太といいます、宜しくお願いします」と、慌てて挨拶をした。
「アッツそうね、サタケ少尉が紹介してくれれば好いのに~山口千恵子といます、明日から頑張りましょうね」と、右手を出して握手した。
傍らで、マイクがニコニコしながら、2人のやり取りを楽しんでいる。

「あの~うちの父は、山口さんの先生なのですか?」と、恐る恐る聞いてみた。
「そうですね、その辺から話をしなくちゃ、良く分からないでしょうね」と、山口さんは
「サタケ少尉、明日から桧原君をお預かりしますが、詳細は明日の朝、打ち合わせしましょうか?」
「そうですね、マーサー夫人のスケジュールも調整して、プランを造りますか?」と、マイク
「私も、マーサー夫人もオフ ベース アウトサイドです、17時にはアウトです、仕事が無い時はフルタイムでお付き合いします」山口さん。
「それでは明日10時でよろしいですか?」と、マイクが確認する。
「はい、司令部でミーティングしてから伺います、今日は失礼します」と、女性兵士の様に姿勢正しく、回れ右の形で方向を変えて、離れていった。

「中隊長には、明日オフイスで手続きが有りますので、その時に挨拶しましょう、部屋に戻って整理して夕食に行きましょうか~」と、マイクも机上を片付ける。
「はい、分かりました」と、返事をしながらなが~い一日が終わりに近づきホッとした。

 

(満天星ツツジードウダン)

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マイクと部屋に戻ると、カルルスから持ってきた荷物の他に、2~3個の段ボール箱があった。ケリーが運び込んだらしく、ニコニコしながら紙袋を持って
「これで全部です」と、ケリーが部屋に入ってきた。
「有り難う、少し片づけたら夕食に行くけど一緒にゆくかい?」
「イエスサー、シャンペンでで乾杯ですね!」
「It ‘s not good, is Kenta still a child」「Or still useless」
(ダメだよ健太は、まだ子供だよ)(やっぱりダメか)

ケリーは、笑いながら出て行った。
「何かあると、すぐお酒を飲みたがるから~」と、渋い顔をしながら、苦笑いになり
「箱を開けてごらん、気に入るかは分からないが、ここの宿舎は兵士と同じ生活になるので、似たような衣服を揃えました」

次第に高揚する健太

マイクの信望は堅い

箱の中は、軍用のTシャツ・兵士のカーキ色の作業着・下着類からソックスも入っていた。
次の箱には、シャツやブレザーがあり、シーズンを考慮したものが、いろいろあった。
「学習の時は、ジーンズやカラーシャツにセーターなどでOKですが、宿舎内は一般兵士と似たような服装にしてください」と、マイクも兵隊口調だ。
「最初、山口さんの教習で日常生活の会話を学び、1週間くらいしたらジュニア ハイスクールに体験入学できると思います」マイクは、淡々とはなす
「そんなに上手く行くでしょうか?」と、健太はの気持ちがグラつく
「それは、大丈夫ですお正月にカルルスに行ったとき、健司くんは千尋さんの英語のテキストブックで始めて居たじゃないですか」
「あ~ あれは挨拶位は、出来る様にと思っただけですから~」
「それで好いんですよ!英語も日本語も毎日聞いて居れば自然に分かってくるんです」

「うまく話そうとせず、単語を並べて行くように話しただけで、相手が理解してくれます、分からなければ繰り返し聞いてくるから丁寧に話していれば、次第に分かってきます」
「はいっ分かりました、これからマイクさんを呼ぶときは、ミスターを付けるべきですか?」
「それは必要ありません、健太くんとは義兄弟か義理の親子みたいな関係ですから、≪マイク≫で好いですよ」

衣食住が無料

レストランでも歓迎ムード

キャンプのレストランは、兵舎外れに建ち中はシャツでも良いくらい暖房が利いて居た。
ケリーも一緒だが、お酒の話はせず静かな雰囲気だ。
夕食を、基地の外で食べるものと思い勘違いして居た様だ。
「今日は、初めてなので私たちが一緒に来ましたが、私が居なくとも時間になったら自由に入って食べていいですからね!」
「お金とかは、どうするのですか?」
「それは心配しなくて大丈夫です、軍隊は衣食住が全部無料です」
「特に健太くんは、兵士より有名人ですから、遠慮しなくていいですよ」

「でもね~美味しくない時もありますから、初めて食べるものは少しとった方が好いですよ」と、ケリーがアドバイスしてくれた。
3人で並んでドアを開けて入った。

食堂は、半分くらいの席が埋まっていたが、健司たちが入ったとき一瞬どよめいたがすぐ戻り、健太たちもセルフのトレーに食器を載せ、分かり易いものだけ選んで、スープも載せた。
お米のご飯もあったが、マイクと同じようにパンとお肉の焼いたのと、野菜サラダ・ジャガイモとベーコンを炒めたモノなど盛りだくさんだ。
「健太くん デザートは果物でもとりなさいよ」と、言うのでパインの輪切りを2切れ選んだ。
マイクは、味や食材が気に入るか心配のようだが、健太は祖父とヒグマの家に行くときは、洋風の食事を食べて居た。
「千治さんは、オランダ船の船員さんだから、パンやお肉に慣れているんですね」
「これで食事の問題は、クリア出来たね」と、マイクは納得していた。

食事の最後に、食堂のシェフが健太の入隊を祝して、マイクたちにはワインで健太にはグレープジュースを提供してくれた。
その時、食堂内に居た兵士全員にもワインを配って居た。
20人くらいの兵士が、一斉に立ち上がり
「Mr. Hinohara Congratulations」(ミスターヒノハラ コングラチュレイション)と、グラスを挙げて乾杯をしてくれた。
3人も立ち上がり、グラスを挙げて礼をした。

一番喜んでいるのは、食堂のシェフご本人で嬉しそうに笑顔でグラスを挙げていた。
大きな拍手が続き、ディナータイムは盛況だ。