ヒーロー誕生

深夜の森を変なお神輿が静かに進む

手作り担架で、いざ出陣 原生林の密行 「マイクさん、出発だよっ」と、声をかけたが返事はない。 返事をしないのは、予測していたが一応試してみたのだ。30分くらい前に、移動中に声を出さないようにと、睡眠薬を飲んで貰ったのだ。根曲り竹の担架に毛布を敷き、ベットの毛布の4隅を持ち上げ手作り担架に静かに移した。回廊の中は、担架の幅ぎりぎりだが2人で持ち、静かに進んだ。 祖父は、洞窟内を点検し貴重品や秘密なものは、いつもの場所から移動して戸締りをしながら最後に出てきた。 鉱山の道路に出るまでは、担架の下に肩掛けベルトを回し、4人で持ち上げ前方を2人の若者が邪魔な根曲り竹やブッシュを横に開いて、祖父と健司は後を警戒しながら進んだ。
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凶悪な捜索隊と遭遇寸前!難を逃れる

捜索隊と遭遇せず全員帰還 洞窟で2回目のディナー 担架もほぼ完成、後は担ぎ棒を取り付けるだけに仕上がった。本体を2人で持ち上げ洞窟の回廊を移動を試していた。岩壁の割れ目から顔を出すと、祖父たち食事運搬班が戻り、経過報告をする。担架が洞窟の回廊の幅ぎりぎりで、外のに出るまで担架本体に乗ってもらい、担ぎ棒は外の出てから取付ることを検討していた。待っていた健太が、ランプを点けたがトンネルの入り口付近は暗くて、足元も見えない。「健太、ランプを2つ増やしてくれよ」と、指示した。健太が、ランプに火をともしてから、「外に出て明かりが漏れていないか、確認してくれないか」と、近くの若者に指示した。飛び出した若者が、「右側の岩壁の穴から漏れています」
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原生林で自動小銃の掃射攻撃

捜索隊をやり過ごす 7人が気配を消す 捜索隊は、そのまま通り過ぎて見えなくなったので。 祖父やアイヌの若者たちは、転落ジープを引き上げた場所から、原生林に入った。ジープ移動の痕跡を消しながら、落下場所まで戻り垂直の立つ岸壁を右側に見ながら、根曲がり竹の原生林を「健太がマイクを移動したような」格好で、オヤジの家に向かう。途中で、根が曲り竹の素性の良いのを30本くらい切りながら、洞窟の入り口に着いた。祖父は、ここでもみんなに念を押し、これから入る場所は他人には知られたくない所なので、口外し無いこと約束、岩の割れ目に体を入れた。屈強な若者が6人も入ってきたので、健太もマイクも声も出ない程驚いた。
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隠密行動で転落ジープを発見・移動・隠匿

信頼出来るアイヌ族の若者 昨夜面接したアイヌ族の若者たちと、予定の集合場所で合流した。祖父も、アイヌ族のコタンで生まれ育っているので、お互いに信頼関係は強いが、今回はさらに深い関係を確認して置きたかった。若者たちは、6名参加しているがいずれも頑強な体で、事故で撤退した鉱山の現場で一緒に働いた仲間で、髭の濃いのは祖父も同じだが無口で機敏に動く。祖父は、道から200メートルくらい離れたちょっと広い場所に、みんなを集めて今日から始まる秘密の仕事について説明した。一つ目、転落したジープを探し、捜索隊の到着前に隠匿する二つ目、ジープを隠した後に、カルルスから移動したように工作 三つ目、怪我をしたマイクさんを、担架で和田先生の診療所に移動
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友情は金では買えぬが誠実な行為は信頼を得る

米軍の副司令官ー優しいまなざし 「こんな静かな環境を、後世に残しておきたいですね」と、お互いに通じるものがあった。祖父は時間が自由なので、T大佐は友人として訪ねてくると何日でも付き会い、主に狩猟だが根曲がり竹のタケノコ採りもつきあった。事故に遭った部隊の責任者が、余程上手に報告したのだろうが、信頼関係は国とか人種とかは関係なく続きT大佐がが本国に帰還するとき、奥さん同伴で温泉に遊びに来てくれた。 日本の僻地の温泉で、親友が出来奥さんにも紹介しなくちゃ心残りになると、二人で1週間の逗留だった。宿泊は旅館だが、外出は祖父が付き添い、オロフレ峠のお花畑や登別温泉など、心置きなく楽しんでくれた。祖父が英語を話せ温厚な性格で、お互いに好感を持てたようだ。