雪にも強い健太の実力

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水に恵まれたロチェスター

冬の風物詩運河の凍結

ロチェスターの冬は、ケンタにとって2年目だがカルルスと比較できない寒さだ。マイナス10℃~20℃は当たり前で、冬季はエリー運河も凍結するので艀や貨物船も動けない。この時期、運河の補修工事が恒例になって、流れのある時期には見れない河床の掃除なども大事な作業である。

ジェネシー川と交差する部分は、運河側の閘門式のダムを閉めて水流を遮断します。大雨などの時も運河の氾濫を防ぐために閉めますが、冬の断水は子供たちの楽しみが、運河に残った水が凍ってスケートが出来ることです。もちろん工事のない部分ですが……ケンタは山育ちなので、スケートは苦手だ……山スキーは柔道より好きなスポーツだ。

(昔のハントホロースキー場)

ケンタはスキーを新調

山スキーはお得意

サタケの家には、マイクが使っていたスキーのセットがあったが、祖父から貰った資金がまだ相当残っているので、ニックを誘って中心街のスポーツ用品店に出かけた。カルルスの地形は林が多く、勾配のある山が多くブッシュや立木の間を滑るダイナミックな山スキーなので短めの板だったが、ニックの話だとコースが沢山あるがゆったりして長いコースらしい。それに合わして身長と同じくらいの1.8メートルのを選んだ。カルルスでは整備していない山岳スキーだったので、ロチェスターのコースは整備され広いくて大きなスキー場に戸惑った。

カルルスの分校西側にある雑木林から、校庭まで200メートルくらいの距離が小学生には丁度良かったが、6年生位になると物足りなくなり、コースを延長しようと友人4~5人でブッシュは処理できたが、ダケカンバやエゾ松が太くなっていて、手に負えず悩んでいた。養父に、「学校の周りの山は誰のですか?」と聞いて見た。「この辺は、洞爺登別国立公園だから、勝手に樹を切ると罰せられるよ」驚いた やたらに伐採が出来ないらしい。少し切り払ったので、「藪や低い木を切ってしまったのですが、大丈夫でしょうか?」恐る恐る正直に切り出した。「それは、大丈夫さ」と、ニコニコ笑っている。

カルルスでコースを造った思い出

照明も取付(北電の保安灯)

養父が言うには、学校の周辺は昔から湯元の桧原家の所有で、学校を作るとき敷地を寄付したから、あの周囲は山の頂上まで桧原の家の所有だった。「そういえば、この辺にはスキー場らしいのが無いな~じゃ根雪になる前に4~500メートル上まで、伐採しようか、子供の手には負えないだろうから、鉱山の中古のブルもあるからコース作りでもやるか!」と、

一気にゲレンデ整備の話が盛り上がり、地元の旅館のご主人や営林署の官舎人たちの奉仕活動で、1ッか月もかからずカルルス スキー場が誕生した。当然、ケンタたちの専有コースだが、温泉街の人たちもみな同じ権利があり、営林署の電気関係に強い人が、電力会社と掛け合ってコースの半分くらいに照明設備され、土日休日の夜は10時ころまで、平日は8時まで滑れた。ケンタもこの時期から滑降を旗門を立てて練習し腕をあげ、本校と試合をしても負けたことが無かった。(営林署の人が、国有林の工事用道路の保安灯で申請したらしい)

そんな経験があるので、ロチェスターはカルルスより寒く、スキー場も多く冬も退屈しなかった。柔道の試合は、冬は雪が多いので大会が少ないのか春と秋が多く、練習日がすくなく前田先生も屋外のスポーツも奨励しているので、ハイスクールとジュニアの合同スキー大会でもその実力を発揮した。

ロチェスターから、車で40分ほどのブリストルマウンテンスキー場は、大きなスキー場でコースも初級から難易度の高いコースまで整備され、ホープヒルズハイスクールは中級のコースを貸切ことが出来た。今回も父兄会の協力が大事なプログラムで、子供たちより張り切っている。旗門を設定したりコースの見張りも先生の出番がないくらい、みなさんが楽しそうにやっていた。
ケンタは、カルルスで峠までの「歩きスキー」を思い出しながら、《どこのお父さんたちも同じなんだ》と、納得した。”小百合ちゃんの救出劇も、何かじんわりとした思い出が、胸をかすめる”!

ケンタの滑りを見た柔道部のキャプテンが、「ヒノハラ!スキーもプロ並みじゃないか! 又優勝を狙っているのか?」と、笑いながら、声をかけて来た。「ここは広くて気持ちいいですね~」「フラット過ぎて、つまんないようだな」「もう少しフラッグを詰めても、良いようですね」「冗談じゃないよ!僕は丁度いいよ」「ロチェスターの人たちは、雪には慣れているから、みなさん上手ですよ」

ニックは悔しい

ケンタは此処でも優勝

ニックが、女子のクラスメートと滑り下りてきて、「ケンタ、去年はスキーをやらなかったから気づかなかったが、登りのリフトから見ていたが、プロ級の滑りだったな、驚いたよ」
「カルルスは、勾配のキツイ山を滑るんで、滑降は何とかなるんだが、形が悪いと言われているんだ」「転ばないで、旗門をクリアすればいいだから、形はジャンプじゃないから関係ないよ、早ければいいんだよ」

「僕も自信が有ったんだが、ケンタはここでもライバルなんだから、叶わないよ」と、不満そうだ。「ニック、ダメよヒノハラ君に対抗意識を持っても、彼はスパーなんだから~♥」学級委員のトレアが、冷やかす。「僕も、毎年上位入れたんだがなあ~相手がケンタじゃ仕方が無いか!」

父兄たちは、途中にコブをつくり難易度を上げていたが、ケンタには丁度良いリズムでクリアできた。ロチェスターより南側に位置しているが、雪質が良く滑りが軽くて気持ち良かった。カルルスは雪が多く降るが、雪が重かった事が分かった。

ケンタは、ジュニアの3種目は完璧な滑りで3勝で優勝、ハイスクールを含めた総合の種目でも4種目で2勝し準優勝してしまった。雪の上でもその強さを発揮し、さらに有名人になってしまった。

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