札幌でショッピング

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日米のペア

姉妹のペア

健太の個人授業は3週間過ぎた。
部屋に戻っても、殆ど外出せずテキストとマイクと一緒に書いたノートを開いて声を出して会話の練習だ。部屋の前を通ったマイクが返事してしまうくらい熱中している。

マイクが、息抜きにショッピングとランチに連れ出した。
マイクは将校の背服で、健太は少しアメリカナイズされた少年に変身、兄弟ではないが何となく親しい2人連れが、札幌駅から、大通り公園の方に歩き出す。
「健ちゃ~ん」と言う声がした。
見回したが、それらしい人が見当たらず、また歩き出すと
「こっちよ~」と、道路の反対側で千尋と小百合ちゃんが一生懸命に手を振っていた。
2人は小走りに横断歩道を回って合流した。

健太が
「How are you?」 (お元気ですか?)と挨拶した。すると、小百合ちゃんがケタケタ笑い
「健ちゃん!どうしたのよ、わたしよ!」と、7才の小百合が不満そうに一歩踏み出して抗議している。

千尋さんは、にやにやしながら
「健ちゃんは、咄嗟の時も英語が出て来るようになったのね!ハイピッチね」と、頼もしそうに眺めている。

「It’s nice to meet you」(お会い出来て嬉しいです)と、健太は英語で話す。
「I am also happy」(私も嬉しいです)と、千尋も合してくれた。

(今年のフェジョア)

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見事にキャッチ

相互の情報交換

「何よ!2人ともいい加減にしてよ!」と、小百合がプンプンと怒り出した。

マイクがその時
「小百合ちゃん、健太くんはアメリカに行くためにお勉強中で、出来るだけ日本語を使わない練習中なんだよ!」
「おねいさんも英語で話して、健太くんに協力しているだけですよ」と、言いながら
「今日の、小百合ちゃんの予定は何ですか?」と聞かれ、小百合はキョトンとした顔で
「アメリカの人が、日本語が上手で何か変ね!今日は、おねいちゃんと買い物に来たの!」と、千尋の顔を見上げた。

「小百合が、札幌の小学校に入学することになったので、両親と4人で小学校を外から眺め、私たちが買い物に両親は役所に手続きに行きました」
マイクが
「時間があるようですから、お茶を付き合っていただけますか?」と、遠慮気味に誘う。
「私たちは、夕方まで自由なの!」と、千尋は即OKみたいな顔だ。
「若し、ご希望とかお好きなお店が有ったら、連れて行ってください」と、マイクは街に慣れている千尋に聞いてみる。

「私たちが、良く行くところで良ければご案内します」と。目で探し始めた。
「この辺なら、ケーキとコーヒーが美味しい処がありますが、好いですか?」
「お任せします、健太くんも好いでしょう?」と、健太の意見も聞く。

「And leave it to you」(貴方にお任せします)と、答え
「ああ~疲れた、英語は少し休憩します、小百合ちゃんにも叱られるし~(^^♪」

「やっぱり 健ちゃんは無理しているんだ~」と、やっと笑顔の小百合ちゃん!
「特に無理は していないよ!もう3週間も続いているんだから~」
「え~ 3週間って21日でしょう~頑張っているんだあ~」と小百合ちゃんは手の指を数え、妙に感心している。
チョット変わった4人組は、洋菓子店の二階に落ち着いた。

改めて、近況を報告しあった。
カルルスの桧山家は、健太の祖父が留守居役で湯元の業務をこなし、養父一家は小百合の入学を機に再度札幌に戻ってきたらしい。
養父は銀行の警備担当に就職し、カルルスとの情報交換は電話で行い、大事な決済の時だけ温泉に行くらしい。

マイクは、健太は研修が予想以上に進捗が良く、慰労のため札幌に来て散歩していたことを話し、
「健太くんは、キャンプ内では日本語を使わずに買い物や食事も自由にできます、来週から読み書きなど、ハードルが高くなります」
「ハードルって、な~に?」と、小百合が質問
「小百合ちゃんご免ね、運動会などで木の枠みたいのを飛び越え乍ら走るのが有るんだが、その木の枠をハードルって言うんだよ、健太くんは英語の勉強が話すだけでなく、読んだり書いたり、難しくなるんだよ!」と、マイクは丁寧に説明する。
「健ちゃんも大変なんだね!」と、慰められた。

「健太くんは、素直に取り組むので時間的に早く仕上がりそうです。それに先生とは羨ましいくらいの師弟関係ですから~」

山口さんが話題に

小百合ちゃん機嫌を直す

千尋さんが不思議そうな顔で
「どんな人ですか?」と、聞くので、マイクが
「師団司令部で通訳をしている、山口千恵子さんと言う方です。千尋さんも小百合ちゃんも姉妹関係になるのかな?」
「私たちの知っている人ですか?」と、千尋さんがまたまた思案顔
「早い話、柔道繋がりなんですよ、山口さんがお父さんの弟子だったようです」
「どこの道場で教えたのかしら?」
「大学の先生の代わりに、女子大の師範だったらしいですよ、お父さんが警察官時代の話らしいです」

「若い方ですか?」と、千尋さんの関心があるらしい。
マイクが、山口さんから聞いた話を紹介した。
札幌の大学卒業後アメリカの大学に進み、その時に知り合ったサムスンと後に結婚、結婚後に千歳に赴任してた。最初は、仕事をしていなかったが、流暢な英会話と留学経験を認められ幹部の要望で通訳の仕事をやって居る。
30代前半でメガネをかけ学校の先生タイプで柔道をやる様に見えなかったようです。
「柔道はむりでしょう?」と、中隊長が、冗談を言うと
『裸になって、筋肉を見せますか?』と、脅されたそうですよ」

「今回は、彼女が先生になって頂き助かりましたよ」と、マイクは安心顔だ。
「健太くんは、どうですか?」と、マイクは山口さんの印象を聞いて来た。
「日本人で伊達の人だったので、時々地元の話が出来て息抜きが出来るし、彼女が留学や英語で苦労して処を丁寧に話してくれるし、分かりやすいです」と、健太も納得顔だ。
マイクが
「最初は、アメリカ人の方が良いのかと考えていましたが、山口さんに出会えてラッキーでしたね」
「マーサー夫人も、思っていたより日本に詳しくアメリカの歴史と、日本の武家社会のことなど詳しいんだよ、僕は日本のことが判らず恥ずかしいんだが、先生は凄く丁寧に封建時代とアメリカの開拓と建国の時代が同じ時期だとか日本史も同時に学べるんだよ」

「健ちゃんにとっては、凄いラッキーことだよ、それを英語で学べるなんて、私も行きたいよそのキャンプに」と、千尋さんもアメリカ志向だから前向きだ。

マイクが
「千尋さんも一緒に来てください、大歓迎ですよ!」と、変な盛り上がり方だ。

小百合が
「健ちゃんは、段々と外人になって行くのかなあ~」と寂しそうな顔になったので、3人は笑い出した。

「僕は、何時までも日本人だよ!小百合ちゃんが妹であることも、なんも変わらないよ!」と力強く言い切った。

「それなら好いだけど、どんどん離れて行くので寂しいんだもの~」と、本当に寂しそうだ。

健太は、思わず抱きしめてやりたい気持ちになったが
「小百合ちゃんが、高校生の頃には日本に戻るかもしれないよ」と、言って向かい合っている小百合の手を握った。
小百合もホッとした顔で、握り返してきた。

千尋も二人の仕草を眺めながら
「小百合も、早く大きくならなくちゃいけないね」
「柔道のお稽古も沢山して、健ちゃんと勝負するんだから~(^^♪」やっと機嫌が直った様だ。

マイクが
「小百合さんは、柔道をやるのですか?こんど教わろうかな~」
「わたしが高校生位になったら、教えてあげますよ!」と見えを切る。

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