軽いランチが老舗のホテルのレストランに

健太の留学

慌ててレストラン探し

ハリス大尉はフレンドリー

ケリーは、状況を見て何かを探すように小型のノートを開きながら近づいて来た。
「どこかレストランをリザーブしないと、不味いんじゃないですか?」と、心配顔だ。
「そうだったな、守衛所で電話を借りて探してくれるか?」
「はっ分かりました」と、ハリス大尉に挙手の礼をして、守衛所に掛けこんだ。

ハリス大尉も、心配顔で近寄ってきた
「何か問題が起きたかのかな?」
「いえ 最初は独身男が3人で、軽くランチする予定だったので、ノーリザーブだったのですが、ご夫人と大尉もご一緒なので、ホテルかレストランにリザーブします」と、マイクが堅い調子だ
「急なお節介で、申し訳ないね」と、ハリス大尉もチョット緊張気味。
「いえ こんな時しかお話しできないので、自分としては光栄です」と、マイク。
「そうか~サタケ少尉はワイフの噂通り、誠実な人だなぁ~これからもよろしく頼むよ」
「こちらこそ、奥様にはイレギュラーなお仕事をお願いして、大変申し訳ありませんでした」
「全然気にシナクテいいよ、本人は結構楽しんでいるし、ヒノハラ君が柔道のエキスパートらしく、そちらの方はライバル視しているんだよ」

(ぎぼうし)

 

にほんブログ村 シニア日記ブログへ
にほんブログ村

「そうでしたか~そう言っていただくと、少し気が楽になります」と、マイクもホットする。「時々、付き合ってやって貰いたいのは、こっちの方なんだよ」
「今は、リーディングとライティングに集中しているので、今日は息抜きにランチを誘ったのです、柔道も勧めてみます」
「何をこそこそ、2人だけで盛り上がっているのよ!」山口さんが笑顔もなく近づいてきた。ハリス大尉は、慌てて
「ノーノッ 千代子のことではありませんよ」と、大きなジェスチャーで言い訳をした。

マーサー夫人も、面白そうに眺めていたが、その輪の中に加わらなかった。
ケリーが、駆け足で戻ってきて
「ホテルのレストランにリザーブが取れました」と、報告しホッとした顔をしたが、ハリス大尉と山口さんが緊張した顔なので
「遅れて申し訳ありません」と、改めて挙手の礼をした。

それを見て
「ケリーは、勘違いしているようね ごめんっ 私たち ユージュアルよ!」
「いまね、健太君に勉強だけでなく柔道の練習も付き合うように、進めることにしたのです」と、マイクも、ハリスの助成に回った。
「なぁ~んだ、私の告げ口かと勘違いしたわよ」と、山口さんが笑いだした。

雰囲気の良いホテル

外人と健太の組み合わせ

マーサー夫人は、ニコニコしながら
「話が付いたようだから、レッツゴーね!」と、シボレーのドアを開けた。
「あら マーサー 乗り換えるの!」と、山口さんが不満そうだ。
「私は、昨日からこの車に乗るのが楽しみだったのよ(^^♪」

こうして、少しバタバタしたが2台の車は、札幌に向かって走り出した。
健太は、軽いランチを想定していたが、先生方や山口さんのご主人も参加し、リラックスとは程遠い事態になった。

札幌駅前の老舗のホテル前で、ケリーが車を徐行させるとベルボーイが先導する様に、車の前を小走りに脇道をホテルの裏に回った。樹木の多い広場のような駐車場に案内した。
「どこでも自由に駐車してください、建物の近くに留めると便利です、この裏から入れます」と、英語で案内してきた、

マーサー夫人は、
「ここは公園のような雰囲気ね」と、気に入ったようだ。
マイクは、ウインドウを開け
「ミスターベルボーイ、レストランはどの辺ですか?」と、声を掛けた。
「エッツ はいっ 地下1階と最上階の8階になりますが~」と、ボーイは、マイクが日本語で声を掛けてきたので、驚いていた。

「ケリー リザーブの時、決めていないのだろう?」
「はい、女性2名男性4名のランチというだけで、フロアは確認していませんでした」
ゆっくり走る車の脇を一緒に歩いているボーイに
「じゃ、先ほどのリザーブ6名を、8階のレストランにキープしてくれませんか?」
「分かりました、私は先行しますからゆっくりおいでください、入り口に別のボーイが居ますので伝えておきます」と、走り出した。

健太は、ベルボーイが自分の顔を見ながら、驚いたような顔をしたのを見逃さなかった。
後で、挨拶しておこうと考えた。
ハリス大尉の車も隣に付けて、
「ここは初めてだが、こんな良い所に贅沢な駐車場ね!」と、山口さんも気に入ったようだ。確かに表通りは、バスやタクシーなどの騒音に近い雑音が、全然聞こえてこない静寂の空間が、千歳の6人を癒していた。