本部レストランで送別会

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研修の総括

マーサー夫人から日本史も

留学の準備で、英語や社会の勉強も終了し、そのreview hoursのようなAnswer a questionで雑談的な時間が設定された。
マイクと、マーサー夫人・山口千恵子さんと4人で、健太の約6か月の研修で、自信が付いたか不安が募ったか、みんなが心配しているようだ。
健太は正直に話した。
最初の1週間は戸惑いだけで、マイクさんに申し訳ないなと思っていた。ただ英会話オンリーの日々が続き、あのころから他の事が考える事もできず、夢中で取り組んで居たら、日常会話が英語の方が楽になった瞬間が有りました。
マーサー夫人から教わった、アメリカの歴史で日本の武家の鎖国時代と同じころ、アメリカが過激な侵略と奴隷制度などがあったが、そのあとの政治をやる人の考え方が、発展か沈滞かに岐れ、民主主義の国と封建制度の国が出来たのかなと思いました。

(蜂とウキツリボク)

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体験入学の成果

英語のプレゼンが自信に

此処で、3人の大人は「えっ」と言う様な顔を見合せて居たが、健太はつづけた。
ジュニアの体験入学で、五大湖の歴史などがテーマで指名され『氷河期から五大湖の誕生』を簡単に説明すると、先生も生徒も驚くのでマーサー夫人の授業がいかに進んでいたか実感し、自信もつきました。

マーサー夫人は静かに微笑みながら、発言はせずマイクが
「いきなり英語で、アメリカの歴史を丁寧に説明されたら、ジュニアじゃなくとも驚くよね」
「わたしも、少し曖昧なんですが健太くんは、それを英語でプレゼンしたわけねっ」と、山口さんも驚く。
「だって、マーサー夫人から教わって1週間くらい後で、テキストを頂いたので(Reading and writing and grammar)で集中して居ました」と、健太は正直に話す。
「その後、なんか教室の雰囲気が急に変わったような感じがしました」
「健太くんは、初日か2日目に不良グループから絡まれ、それを簡単に投げ飛ばして一目置かれるような存在だったので、学習でも見事なプレゼンでネイティブも、立つ瀬ないよね」と、マーサー夫人も教え子が、独り立ちしたので満足げだ。

山口さんが
「出発はいつ頃になるの?」と、マイクに聞く。
「20日から25日の間の、アラスカ経由か横田経由になる予定です」
「あらっあと1週間も無いじゃないの、札幌もカルルスにも挨拶できないじゃ無いの?」と、山口さんが驚く。
「そうですね、健太くん申し訳ないが行く時間を作れないよね」と、マイク。

送別の挨拶は

今夜はお別れディナー

「そうですね、札幌の家族はこの間会いましたが、あっ成美ちゃんには会って居ないか~おじいちゃんと札幌には手紙を書いて出します」
「ちょっと寂しいが、お手紙でキチンとアイサツしておいた方良いよね」山口さんが心配顔だ

「健太くんは、素直すぎる部分もあるから、アメリカに行っても家族や本当の友達以外は、気を抜かず、見極めてから付き合うようにした方が良いですよ」と、マーサー夫人が一言。
「その辺は、私も気になって居たのですが、静かな山の小学校の体験しかないので、これからが試練の連続になるのかと思います、ただ健太くんは、私を助けたときも

冷静な判断もあって、すごく冷静な部分が有るんですよ、ご両親のご不幸が年齢以上に成長されたようですね」
「それは、何となくわかる部分があるのです、小さいときから柔道をやって勝負の厳しさも体験し、この間スポーツセンターでジェシー軍曹も交えて少し話したのですが、柔道は接触プレイが原則ですから、相手の顔色やそぶりで勝負は心理戦なんです、一番は目の動きですが」
「えっ眼の動きですか?」と、マイクが大きい声を出した。
「ジェシー軍曹も言っていましたが、初期の教練で教官と目が合って、逸らしたら不合格みたいな場面で、涙が流れるほど辛い思いをしてパスしたらしいのです。柔道の場合は仕掛ける瞬間、目の玉も動くんですよね」
「健太くんは、そんな世界で平静を保って、勝負して居たんですね」と、マーサー夫人がしみじみとはなす。
「いやぁ~決して平静ではないのですが『内心が弱ければ、顔色や目が落ち着かず、その時は既に負けているんだよ』と、養父に良く言われていました」
「まぁ健太くんは既にそこをクリアして、俯瞰する目線で勝負出来るんだから頼もしいよね」
「こうして顔を会わせるのも最後かもしれないので、夕食をご一緒しますか?」と、マイク。
「そうですね、これからじゃ外に出ても遅くなるから、キャンプの高級レストランにリザーブしますか?」と、山口さん。
「じゃぁ私も、旦那に電話して『外食だから一人でビール飲んで居なさい』言っとくは」と、マーサー夫人もご一緒するらしい。
「じゃぁケリーも誘って、レストランのシェフにリザーブして置きます」と、マイクと両先生も電話しに出かけた。

なぜか本部のレストラン

内輪の食事会が幹部も同席

いつもの、ビッフェスタイルかと気楽に考えていたが、突如、中隊本部の幹部レストランに集合することになった。健太はマイクの顔を見て
「どうしたんですか?」と、聞くと
「ケリーを探して電話したら本部に居て、中隊長とウエル大佐がご一緒で『健太くんの送別なら参加したい』と言い出したらしいんだよ」
「中隊長が、『副司令もご参加するなら本部レストランで遣りますか?』と、ウイル大佐に話すと『それじゃ、健太くんのお別れ会は本部でやることにしましょう、手配しなさい』と、許可が下りたらしいんだ」
「なんか凄いことになりましたね」と、健太も当惑した。マイクは、両先生を探し伝えるとご婦人方も、一旦家に帰り着替えることになり、健太もサマー用のブレザーにし、靴もマイクに買ってもらった茶色の皮の紐無しにした。マイクは、戦闘服を制服に着替え少し緊張気味だ。
マイクは、関係者を伴って本部レストランに向う。自分で言いだした食事会が、全部中隊任せで若し訳ない気持ちでゾロゾロ歩いて行くと、本部入り口に中隊長や、ハロルド大尉とマーサー夫人のご主人トーマス少佐が、待ち構えている。マーサー夫人が
「トーマス どうしたの?何かあったの?」と、近寄る。
「特に何もないが、ウイルに誘われたのさ」と、言うと山口さんも
「ハロルドもどうしたの?」と聞くと、
「ジェームスが電話を呉れたんだよ」と、ハロルドも誘われたらしい。マイクは益々緊張しながら
「皆さんにも、お声が掛かったようで、お忙しいとき有難うございます」と、軽く会釈した。
奥の方からジェームス中隊長が、
「中に入ってお話しましょう」と、声お掛けてきた。
ご婦人方も、いきなり旦那がお迎えなので、緊張が増したようだ。
5人プラス2人で7人が、静かに入って行くとウイル大佐が、席をたち
「やぁ~桧原くん元気そうだね」と、笑顔で話しかけてきた。
「お忙しいところ、有難うございございます」と、深々と頭をさげる礼をした。
「まぁ堅くならずに、桧原くんはウイル副司令の傍に、向かい側にマーサー夫人トーマス少佐、山口夫人ハロルド大尉の順かな、マイクは桧原くんの次にケリーと」ジェームスが指示をする。
マイクが何か言いかけると
「マイク申し訳ない、マイクの企画だったが本部が気付かず、ここは任せてゆっくりして」と手で制し、
「皆さんご承知の、桧原健太くんの留学でご協力いただいた方々と軽く夕食の会を設けました、トーマスとハロルドは私の友人でもあって、両先生方のハズバンドで研修期間中公私にわたりご協力を頂いたので、お誘いしました」と、話し全席を見渡し健太と目が合った。

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