充実したスクールライフ

健太の留学

春季最終学期

信頼度アップ

ナイアガラの日帰りツアーの後、新学期が始まりホープヒルズの授業に慣れ、積極的になって来た。降雪で街も学校も動きが鈍くなった時期、カルルスの体験が自然に発揮、屋外授業のスキートレーニングではオロフレ峠のツアー体験が、クラスのリーダー的な役割を果たした。

アメリカの学校生活には、父兄の参加が多くランチの世話やボランティア活動など、いつも父兄が学校に来て世話をしている。チャールズが在学中以来の参加で、キョウコお母さんは楽しそうだ先生たちとの会議や、生徒に渡すプリントや参考書などの整理、周りのアメリカ人の若い奥さんたちの間でリーダー的ポジションでテキパキやっていた。

ケンタは学校の授業でも、ネエティブの子供たちと見劣りしない吸収力で、特にマーサー夫人の授業で鍛えられた社会や地理に付いては抜群の知識になって居た。

(ばら)

にほんブログ村 シニア日記ブログへ
にほんブログ村

アメリカの発展

得意なテーマをプレゼン

社会の授業でサークス先生が「昨年の学期初めにヒノハラ君にお願いした『5大湖の生い立ち』が完璧なプレゼンで感動しましたが、今日はその続きになるような『アメリカ合衆国」を、概略で良いですから発表して頂けませんか?」

クラスのみんなは、面白そうに拍手をして歓迎している。ケンタもほとんどマーサー夫人の受け売りだが自信のあるテーマなので、古いノートを引き出してチェックしてながら、立ち上がった。「わたくしは、アメリカに渡って日が浅いので、国内の事はほとんど知りません」

「ただ、留学に際してアメリカのの歴史や地理に付いて、以前も話しましたマーサー先生の特訓を受け、イメージだけありましたが留学のとき、東京からアラスカを経由してニューヨークまで飛行機で移動して、その大きさに驚きました」

「真夜中にアラスカを飛び立って、カナダを縦断して直ぐだろうと考えて居たのが、ワシントン郊外まで半日以上かかりました、西部から東部まで東西が広いと思っていましたが、南北も可なり広いことが実感しました」

「気候的に見ますと、北のアラスカからフロリダ半島まで、寒帯から亜熱帯まで含まれ地形的にみると北高南低の形ですが、西部の高地から東部にかけて比較的温暖な地域は世界的農産物の生産地になって居ます」「農業の生産性も高レベルですが、工業生産はエネルギー源となる石油・石炭・天然ガス、工業の原料となる鉄鉱石などの資源が、国内の消費分を外国から輸入する必要ない量を供給できています」

「資源の供給と工業生産拠点は海運と鉄道の発達にも関連し、この5大湖周辺のデトロイトやシカゴ、西海岸のシアトルなどがあげれます、また知識集約型工業はロチェスターのコダックやゼロックスなども含まれますが、資源材料の供給に左右されないので、生活環境に恵まれた温暖なテキサス・アリゾナ・太平洋岸などに分散しています」と息をつく。
ここで、サークス先生と目が合い、うなずいたので

ニックも知らない自国の歴史を

健太が淡々と

「まだまだあるのでしょうが、私の知る範囲でお話しました」と軽く頭を下げて終わった。
教室に拍手が起こり、次第に全員が拍手している鳴りやまないので、また立ち上がり深く礼をした。「ヒノハラ君、大変貴重な分析を含めてプレゼンを有難うございます、私より話の展開が上手で留学前にこのような勉強をなさったことに、敬服しました」と、先生も拍手した。

「ヒノハラ君は最初ノートを見た様ですが、ほとんど頭の中にあるようなので驚きました、ただの受け売りと言いましたが、知識になって居るのですね、頼もしい生徒に誇りを感じます」
その日も午後から柔道の練習がスポーツの教科なので、ニックと共に柔道場に向かった。
「ケンタ 僕は地理や社会は得意分野だが、あそこまで教科書にもないし、良く分からないよ」

「マーサー先生は、ジュニアの部分は省略して、いきなりハイスクールの教科書で始めたのかもしれないね」「でも、良く理解できたね」「だって、英語が初めてで、外国の地理なんて生まれて初めての話なので、それが難しいのか優しいのか判断できないよ、たとえ難しいとしても断れる立場じゃないし……」

「な~るほど、そういう勉強の仕方もあるんだな」と、納得できないような顔でうなずいている。「あの他に、数字的なものもある訳?」「あ~少しは年代や生産量、移民の話や南北戦争やインディアンとの抗争など、いろいろあるが、映画の派手な西部劇は半分くらいはフィクションで、インディアンはもっと強かったようだね」

「その辺は、ぼくらも両親や小学校時代に学んだね」「でも飛行機でアメリカ縦断なんて、アメリカの子供たちなら憧れの体験だが、それを簡単に体験してここに居るんだから、ケンタ ヒノハラはただ者じゃないね」「ただ者だよ、ここでのんびり歩いて居るじゃないか」

「そうゆうただ者じゃなくて、将来何か大きなことをやりそうだと言う事だよ」「カルルスで、体験しているから、あれ以上の事はもう嫌だよ!」2人は、相変わらず大きな声で話しながら、ハイスクールの柔道場に着いた。