健太の留学ジープで2時間

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国内の外国へ

「君が代」演奏でお迎え

ケリーの運転するジープは、千歳のアメリカ陸軍の駐屯基地についた。
キャンプの中が、何かイベントが有るらしく大勢の人が、並んでいる。楽器を持った子もいて楽しそうな雰囲気だ。

助手席に席を移していたマイクが、ジープが止まると同時にホロのドアを開け、さっと降りて
「健太くんも、一緒に降りてください」と、健太に声を掛ける。
マイクと一緒に、受付の衛兵の前で軽く会釈をした。
マイクが、書類を提示し何か話しかけている。

衛兵が、緊張した顔で
「イエッサー」と敬礼し、マイクも軽く挙手の礼をする。
「健太くん、ここから少し歩いて入りましょう」と、マイクが姿勢を正し、ケリーに手をあげると、ケリーが一人もジープが静かに動き出した。
同時に、キャンプ内のざわめきが止まり、日本の国家「君が代」の演奏が始まった。
「どうしたのですか?君が代を演奏して居ますが?」と、健太が戸惑う
「あれは、健太くんの歓迎だと思うんだが、こんなに沢山とは知らなかったな」と、当惑顔
「僕のために、あんなにたくさんの人が待っていてくれたのですか?」と、緊張で歩きもぎこちなく、ヨロケそうだ。

(鉄線ーClematis)

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緊張の第一歩

いきなりスピーチ

マイクが、アメリカンスクールに体験入学を申し込んだので、その時、日付を言っただけだ。それがこんな仕掛けになって居るとは、マイクも知らなかった。

そう言えばケリーが
「門から少し歩いて、入った方が好いですよ」と、言っていたが、ケリーは知って居た様だ。
ジープは、子ど達や学校の先生たちの列の最後に止めて、ケリーが戻ってくる。

丁度、君が代が終わり、
「ウエルカム ミスターケンタ~」と、声が掛かった。
ケリーが
「マイク少尉、桧原君の紹介をお願いします」と、振って来た。
マイクは、突然のことで
「エッツ」と言ったが、すぐ気を取り直したようで、英語で話はじめた。
みんなは、真剣な顔で聞いて居たが驚いたように、一斉に健太の顔をみた。
「健太くんも、かる~くスピーチして見たら~」と、笑いながら、健太の顔を覗いた。
「まだ喋れませんよ!」と、健太は尻込みした。
「好いんですよ、日本語で十分です僕が通訳しますから」と、マイクは落ち着いたようだ
「それなら、なんとか」と言いながら、一歩前に出て

「桧原健太といいます。今日はこんなに沢山の方にお集まりいただき有難うございます」と、腰を曲げてスッと礼をし
「まだ英語を読むことも、話すこともできないのですが、早く覚えて皆さんと会話が出来る様に頑張ります、お友達になってください、有難うございます」と、また礼をした。
マイクが続けて,通訳して伝えてくれた。

みんなは、さっき以上に拍手と歓声で盛り上がって居る。一人の女子学生が前に出て来て
「ジュニア ハイスクールのマリー スーザンと言います、ミスターマイクを助けた人が来ると言うので、どんなに強い人が来るのか話題になって居ましたが、優しそうなジャパニーズ ボーイなのでホットしました、分からないことが有ったら気軽に声を掛けてください」と、明瞭な挨拶だ。
マイクが、直ぐ通訳してくれた。
「どうぞよろしくお願いします、サンキュー ベリーマッチ」と、頭を下げた。
また大きな拍手が続いて解散になり、イベント終了になる。

生れて初めとのベットの個室

ケリーは弟が出来たと喜ぶ

マイクの個室の隣が、健司の部屋だ。シャワーやロッカー・鍵の掛け方などをレクチャーしながら、少し離れた部屋に連れて来て開いているドアをノックした。
「や~ミスターケンタ 」とケーリーが出て来て、改めて握手をした。
「お世話になります」と言いながら握手をした。 ケリーも喜んで
「弟が出来た気分ですね」と言いながら
「時々、私が連れて行っても好いですか?」と、マイクに聞く。
「どこへ、連れてゆく気だよ!」と、不満そうな顔だが、ケリーはお構いなしで
「例えば、ダンスパーティーとか、コンパとか」
マイクは
「まだ会話が出来ないから、無理だよ」
「喋れなくとも大丈夫ですよ、雰囲気で分かりますから~」
「大体君は、ハイティーンじゃないから、追い出されちゃうよ」と、笑い出した。
ケリーは、怒ってような顔で
「少尉とは、年代が違います!僕は20代ですから充分もてます」
「健太くんをダシにして、若い子に声を掛けようとしているのが、見え見えだよ!」とあきれ顔。
「兎に角、私が許可するまで待つこと!判ったかい!」と、上官の威厳を示した。
ケリーもマイクが上官の顔になったので
「判りました 少尉殿!」と、敬礼をした。でも 顔は未だにゃけている。
「ケリーひとつ聞きたいことが有るんだが、良いかい」
「はい 何でしょうか?」
「さっき門前に沢山のハイスクール生が集まって居たのは、君の作戦かい?」

気心の知れた相棒

公私のケジメ

「ばれましたか、少尉がハイスクールに申し込んでから、2~3日して電話があり、初めての留学生だから歓迎の意味で門の前でお待ちしたいのですが到着時間が決まったら連絡ください』と言われました」
「なんで僕に報告しないんだよ」
「少尉は、プライベートなことだからと言いながら、必ず断るでしょうから、僕が運転手として就いて行き電話をすることにしたのです」と、ケリーは笑っている。
「それで、何時電話したんだよ」と、マイクはまだ納得して居ないようだ。
「健太くんの家で、少尉が外で誰かと話していたでしょう、あの時電話を借りてしました」
「あ~健太くんのおじいさんと、少し話をしたが~」
「な~るほど、それはウエストポイントに無い教科だな」と、マイクがホットした
「でもあの子たちも、頑張って「君が代」を練習したんだろうな」
「実は、僕もブラバンの出動までは聞いて居ませんでしたよ!」ケリーも知らなかったようだ
「それで、カルルスに行くのは、未だ危ないと言いながら付いていったのが、作戦だったのか~」と、マイクもシツコク問いただす。
「あれは職務ですよ!少尉が心配で~!」
「お蔭で、雪道でスタックする事も無く、無事に帰ってこれたのは、ケリー様のお蔭です」と、頭を下げる礼をした、

健太は、こんなフレンドリーな兵隊さんも居るんだな~と、緊張していた気持ちが少し楽になった。

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